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Medalgame of the Year

『メダルゲームオブジイヤー』と題して年間の優秀メダルゲームを個人的に講評します


2006年は店舗の大型化、郊外進出によってメダルゲームの“質”が、“オトナの愉しみ”からますます“こどもの遊び”へと変化してしまった一年といえるでしょう。オペレータの雄であったアドアーズはいまや迷走し、アーケードゲーム・7号転用機へと収益基盤を移そうかと動き。これがシングルメダルマシン受難の時代の幕開けでないことを祈ります。
このような中、この一年で輩出されたメダルゲームマシンは、昨年に引続く豊作。カードゲームもスロットゲームもクロンの高品質の作品が印象に残りました。これまでにない高品質群でありながら、オペレータの拙策が一因となって、導入が拡がらないことが残念でなりません。
Medalgame of the Year 2004...
Medalgame of the Year 2005...


Medalgame of the Year 2006
ゲームマシン名
( 会社名 )
コメント 参照
Grand Prize of Medal Game of the Year 2006 ◇ 大賞 スロット部門大賞
Wild Roses the Garden
( cron )
“咲けっ”という新しい語彙をメダルゲームにもたらした“Wild Roses”の続編が登場。薔薇の花弁の色を3色にして、Bonus Gameの継続ゲーム数を変化させるとともに、花の列びによって配当も変化。基本倍率は抑えられているが、Feature継続率は向上して、さっそく9 wildが現実に。2位入賞のJoker Collectionと共に多彩な予告アクション、英国庭園の午後のひとときを思わせるBonus Feature中のME等、細部に亘って完成度が高い。お花畑の日当たり(生育環境)=店舗におけるペイアウト設定=という一句を交えた、fun向け記事によるプロモーション手法も評価。 http://www.cron.co.jp/
Best Strategic Game of the Year 2006 ◇ カード・戦略部門大賞
Kicker Bonus Draw Double Double Quads Bonus
( cron )
quadsのkickerによって配当を変化させた初めてのドローポーカーである、sigmaの名作Double Double Jackpot(DDJ)を改作。そのqualified kickerを引く瞬間こそがDDJの真骨頂であり、その悦びを活かしたKicker Bonus Draw Featureは、例え役に立たなくても?中毒性のある強烈な印象をプレイヤーに与える。つい“quadsをあともう1本”とプレイ時間が伸びてしまいがち。ところがTripsの配当の一部が2倍になっていることで玉持ちは予想以上に悪い(破産確率大でオペレータにとって有利?)。そのうえ3 hand playならばもう少し引けてもよさそうなものだが、なぜか引けないのだよなぁ。natural dealでの設計が可能と推察される点も見逃せない。【上級者向け】http://www.cron.co.jp/
Best Mass Game of the Year 2006 ◇ マス・プッシャー部門大賞
Grand Cross
( KONAMI )
世界最大を銘打った16ステーション32人同時プレイ可能な、コナミのプッシャーゲームの集大成(醜態性?)。ゲーム性よりもむしろ近年の郊外展開のオペレータ動向を睨み、大型匡体であることこそが販売路確保の手段であることを決断した勇気を評したい(導入にもかなり勇気がいるが‥‥)。優れたUI(メダル投入性‥払出機構)、(ガチャマンボを彷佛させる若干の)戦略性、Jackpotのアナログ抽選等も評価。http://www.konami.jp/
Special Award ◇ 特別賞 マス・プッシャー部門2席
アミー漁
( SEGA )
シューティングゲームとメダルゲームとの融合。70インチの大型スクリーンを使用して“端麗なお魚ワールド”を展開ながら、Jackpot抽選はアナログという憎らしさ。まったくテーマの異なるゲームへ転用可能な設計も評価の対象。 http://ami-gyo.sega.jp/
Encouragement Prize ◇ 奨励賞 スロット部門3席
Touch of Heart
( Dragon )
グラフィクスやSEのレベルは高い意欲作であるが、“萌え”に対するオペレータの反応は一過性ということか。ゲーム設計はしっかり、“プレミア動画”などの仕掛けもあり、もっと評価されてよい作品。ただし、人前でプレイできるかは確かに疑問? http://www.abcnet.co.jp/
スロット部門
1st Place ◇ 1席 大賞
Wild Roses the Garden
( cron )
(上記参照) http://www.cron.co.jp/
2nd Place ◇ 2席
Joker Collection
( cron )
Joker CenteredがBonus Gameのtriggerとなるゲームにおいて、Bonus Game中に“Joker”がセンターリール以外にも固定されるというアイデア自体は、Bonus Spin Twin Jokers(Aruze)で既に実現しているが、通常モード時のゲーム性を阻害しては長時間の安定した稼動を得るのは難しい。Joker Collectionは、Bonus Game中の倍率は1倍に抑えバリアンスを小さくする代わりに、AruzeのそれよりもBonus Game突入の頻度と顧客満足度を高めている。多彩な予告アクション、Bonus Gameのゲーム数が“5回ヒットするまで”という部分も新しい。“ジョカコレ”という愛称を生むほどのキャラクターのキモ可愛らしさ、“写真をうまく撮る”という分かりやすい基本設計も評価の対象。 http://www.cron.co.jp/
3rd Place ◇ 3席 奨励賞
Touch of Heart
( Dragon )
(上記参照) http://www.abcnet.co.jp/
4th Place ◇ 4席
Stars & Stripes
( cron )
悪くいえば、ほとんど1倍のBonus Game FeatureのついたPatriot(sigma)であるのに、それを感じさせないところが憎い。“自由の女神”は完成後もBet数だけ固定されるという、高Bet優遇設計が妙。野暮ったいBonus Game中のMEが逆に耳に残って忘れられない。 http://www.cron.co.jp/
5th Place ◇ 5席
Hide and Seek
( Augus )
AGS4作目(ソフトウエアはアプリが提供)。邦題は“暗闇のかくれんぼ”ということになるだけあって、SE・グラフィクスともに雰囲気が暗く淀んでいるものの、同シリーズのなかではゲーム性は悪く無い。既存匡体置換が進行するならば、置換前よりも優れたゲームを是非提供していただきたいという期待をこめて。 http://appli-corp.jp/
◇ 席外
Bonus Spin Z millenary, Bonus Spin ZX millenary, Bonus Spin X millenary
( Aruze )
画面構成に若干の変化がある以外に特に新規性はない(ように見える)が、Auto Play機能やRanking機能を意欲的に実装したことを評価。 http://www.aruze.com/
カード・戦略ゲーム部門
1st Place ◇ 1席
Kicker Bonus Draw Double Double Quads Bonus
( cron )
(上記参照) http://www.cron.co.jp/
2nd Place ◇ 2席
Multitimes Double Wild
( cron )
カードがくるりと廻って倍率抽選。5倍のあとに1倍に戻らないのがAruzeと違うところ?良く見れば、トップパネルにも5倍以降の可能性が確かに記されています。“青天の霹靂”はこのことを指すのでしょうが、個人的には53 card deckと54 card deckを1ゲームの複数ハンドのなかで混ぜて使用することで、ゲーム設計を(なんとか)可能にした発想に驚く。【初級者・中級者向け】 http://www.cron.co.jp/
3rd Place ◇ 3席
Bonus Draw Multitimes Wild
( cron )
cronカードゲームで人気のBonus Draw Featureと、5倍以上も期待できるMulti-times Featureとを組合わせた一作。高バリアンス台で、戦略もかなり高い手優先。Triple hand playながら果実を得るためには、かなりの苦行を強いられる印象。 http://www.cron.co.jp/
◇ 席外
Cool Multi
( Aruze )
3ゲームに跨がるBonus Featureの存在が、original gameのgame性を阻害。indicatorの視認性の悪さもあって上位には推せず。置き換え需要として一定の販売数および、マルチゲーム化への意欲を買う。Setline, Hard Climber, Castle Lockのマルチゲーム化に期待。 http://www.aruze.com/
◇ 席外
メダル麻雀もうかり番長
( CAVE )
natural dealであるかどうかは疑うまでもないが、演出面(グラフィクス,ME)の充実度とメダルゲーム参入の意欲を評す。http://www.cave.co.jp/
マスメダルゲーム・プッシャーゲーム部門
1st Place ◇ 1席
Grand Cross
( KONAMI )
(上記参照) http://www.konami.jp/
2nd Place ◇ 2席 特別賞
アミー漁
( SEGA )
(上記参照) http://ami-gyo.sega.jp/
3rd Place ◇ 3席
GIGADRAKE online
( KONAMI )
2004年入賞に引続いてonline化を果たす。スロットゲームに戦略性を取込んだ(かのように見える)新規性はまだ色褪せない。 http://www.konami.jp/

次の作品は、年末迫っての稼動(あるいはロケテスト状態)とみなし、来年度エントリーとします。
スロット部門 ◇ The Lost Treasure cron
スロット部門 ◇ Le Tricolore cron
カード・戦略ゲーム部門 ◇ Sega Network Casino Club (SNC) SEGA
カード・戦略ゲーム部門 ◇ p-1 cron
マス・プッシャー部門 ◇ Star Horse 2 Fusion SEGA




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