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Medalgame of the Year
『メダルゲームオブジイヤー』と題して年間の優秀メダルゲームを個人的に講評します
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2012年は、“Star Horse 3（SEGA）”に振り回された一年。大型設備投資案件とあって、他ゲームメーカーは開発を絞ったことで競馬ゲーム以外のプレイヤーの満足度は低く、肝心の“Star Horse 3”の出来映えも悪いという有様。店舗・プレイヤーともに負担を強いられた格好となりました。それでも、“Venus Fountain（KONAMI）”を含めて、国内市場でもメダルゲームでありながらメダルレスへと新世代への移行・進歩を感じたところには救われています。 シングルマシン市場も、安価なsigma筐体の利用にcronが進出する等、細々ながら業態維持の意思が感じられます。しかし、アミューズメント施設運営大手のアドアーズが、再び業績不振へと陥る気配を見せており、予断を許せない状況です。特にビデオポーカー部門は、米国カジノ市場と同様に、ゲーム開発側・店舗側の双方から引導を渡された格好であり、残念でなりません。 |
| Medalgame of the Year 2004... |
| Medalgame of the Year 2005... |
| Medalgame of the Year 2006... |
| Medalgame of the Year 2007... |
| Medalgame of the Year 2008... |
| Medalgame of the Year 2009... |
| Medalgame of the Year 2010... |
| Medalgame of the Year 2011... |
| Medalgame of the Year 2012 |
| ゲームマシン名 ( 会社名 ) | コメント | 参照 | |
| Grand Prize of Medal Game of the Year 2012 ◇ 大賞 | |||
| （該当なし） ( ) | |||
| Best Strategic Game of the Year 2012 ◇ カード・戦略部門大賞 | |||
| （該当なし） ( ) | |||
| Best Video Slot Game of the Year 2012 ◇ スロット部門大賞 | |||
| （該当なし） ( ) | |||
| Best Mass Game of the Year 2012 ◇ マスメダル部門大賞 | |||
| （該当なし） ( ) | |||
| Special Award ◇ 特別賞 | |||
| （該当なし） ( ) | |||
| Encouragement Prize ◇ 奨励賞 | |||
| アニマルドロップ（sigma MS筐体） ( cron ) | “眺めるメダルゲーム”として2012年秋に登場。ゲーム性よりも、基盤はcronの既存製品であるが、sigma MS筐体を利用しているところを評価する。アドアーズのようにROM換装を繰り返しているロケーションにとっては、安価で流通しているsigma筐体を活用できることを意味している。バリエーションの確保が困難になっているシングルメダルゲーム市場で、新たな突破口を拓いたと云える。 | http://www.cron.co.jp/ | |
| スロット部門 | |||
| 1st Place ◇ 1席 | |||
| （該当なし） ( ) | |||
| 2nd Place ◇ 2席 | |||
| （該当なし） ( ) | |||
| 3rd Place ◇ 3席 | |||
| Fortune Spin ZEXT ( cron ) | 2012年夏稼働。sigmaの“Bonus Spin X”と“Bonus Spin Z”をカバーしつつ、両者の間の“Bonus Spin Y”に妙味があるビデオスロットゲーム。3種類のコアフィーチャーを選択できるだけでなく、3種類のランダムという4個目の選択肢も用意しているところを評価。Type-Yのゲームバランス調整はやや未熟な印象。 | http://www.cron.co.jp/ | |
| 4th Place ◇ 4席 | |||
| Fortune Spin Infinity ( cron ) | 2012年春稼働。Any当選がなくLine当選のみのビデオスロット。プレイヤーがコアフィーチャーであるfreegameの継続率を選択できるところを評価。 | http://www.cron.co.jp/ | |
| カード・戦略ゲーム部門 | |||
| 1st Place ◇ 1席 | |||
| （該当なし） | |||
| 2nd Place ◇ 2席 | |||
| （該当なし） | |||
| 3rd Place ◇ 3席 | |||
| World Champ's Spin Poker ( cron ) | WildカードのChampのグローブの色でfreegameの回数が決まるところや、re-trigger時に回数が追加ではないところには、カードゲームとしての美しさを感じない。Wildカードが2枚以上出現するとskipできない仕様も悪い印象。しかしながら、Double Gameに新たに“Red Dog Gamble”を採用したところを評して3席とする。 | http://www.cron.co.jp/ | |
| 4th Place ◇ 4席 奨励賞 | |||
| アニマルドロップ（sigma MS筐体） | （上記参照） | http://www.cron.co.jp/ | |
| マスメダルゲーム・プッシャーゲーム部門 | |||
| 1st Place ◇ 1席 | |||
| （該当なし） ( ) | |||
| 2nd Place ◇ 2席 | |||
| （該当なし） ( ) | |||
| 3rd Place ◇ 3席 | |||
| HYOZAAAN!! ( SEGA ) | 100円投入も可能な4ステーションの小型マスメダル筐体。“KAZAAAN!!”の改造であるが、ゲーム性は向上。“ブリザードラッシュ（継続率83.3%）”は、単に高配当の払出しを小分けしただけのように見えるが、大当たり時の高揚感を印象付けるためには、効果的な物理抽選に基づいた演出と評価する。導入ロケーションにアドアーズがないところが特徴的。 | http://hyozaaan.sega.jp/ | |
| 4th Place ◇ 4席 | |||
| Venus Fountain ( KONAMI ) | “水とメダルの共演”・“新世代のメダルゲームいまここに”とのキャッチフレーズ通り、手が汚れないタッチパネル動作によるフィールドへのメダル投入，スマートフォンとの連携深化とユーザ側に立った改良が重ねられている。メダル投入はデジタルになったものの、ジャックポット抽選はアナログ機構で、両者は巧く使い分けられている。“水”の必要性には疑問を感じるが、噴水とカジノとは縁がないわけではないから、容認すべきか。テーマからすれば、もっと大人びた意匠であったほうが流行ったかもしれない。 | http://www.konami.jp/products/am_venusfountain/ | |
次の作品は、年末迫っての稼動（あるいはロケテスト状態）とみなし、来年度エントリーとします。
スロット部門 Fortune Lion cron 2012年冬ロケテスト http://www.cron.co.jp/
マス・プッシャー部門 Bingo Drop SEGA 2012年秋稼働開始 http://bingodrop.sega.jp/
マス・プッシャー部門 Galileo Factory 3 Planet Zero SEGA 2012年秋稼働開始 http://galileofactory.sega.jp/
次の作品は、今年度販売開始とみなしておりますが、残念ながら入賞に値しません。
スロット部門 Fortune Cat (cron) Prosperity Cat（cron）の図柄の一部を流用し、国内向けに9リール化・Double Gameの1対3リール化を果たしたビデオスロット。freegameの内容に関する権利を集める発想は目新しいが、betが固定されたことによる弊害も産んだ。ライン成立予告や、その他の演出はプレイヤーに不快感がないように改善されているが、受賞水準には一歩届かない。 スロット部門 Dorothy's Fantasy (APPLI) お伽話の世界のビデオスロットゲーム。国内では稼働実績はないが、Linked Jackpot systemにも対応。グラフィックは高品質であるが、スロットの図柄がテーマに寄り過ぎていて、視認性が悪い。ボーナスゲーム・ダブルゲームの演出も凝り過ぎの感。低設定での稼働として、一見客に“見せる”ためのゲームとしての需要はあるか。 スロット部門 Pizzeria (APPLI) 9リールのビデオスロット。5リールの右側だけを流用した構造と図柄の安っぽさに及第点を与えられない。 マス・プッシャー部門 Star Horse 3 (SEGA) 結果としては、大型設備投資が必要とあって、冷え込む市場に他社が新台開発に二の足を踏むくらい衝撃のあった“問題作”となった。導入当初の出来映えの悪さではプレイヤーは落胆。設置面積増大で費用面でも物理面でも店舗（運営側）に負担をかけている。さらに他分野の設備投資が疎かになったことで、施設の魅力が低下し悪循環を生んだ。プレイヤー・導入店舗双方に対して、顧客価値を高めることの重要性を強く感じた一作。メダルレスとなったことには一定の評価。 http://www.segastarhorse.com/ マス・プッシャー部門 That's ParaDice (SEGA) メダルバンク連動でメダルレスを実現したサイコロゲーム。完全物理抽選を標榜。2011年12月稼働開始であるが、設置店がなく評価を下せない。 http://paradice.sega.jp/ マス・プッシャー部門 Star Boat (SEGA) 選手（人間）を育成するのは、ゲーム構造は同じとはいえ愛馬を育成するのとは違う感覚。http://starboat.sega.jp/ マス・プッシャー部門 Eternal Knights Trust (KONAMI) 2012年3月21日より順次稼働開始。定評のあるメダルRPGであるが、2007年に大賞を受賞しているため、改めては取り上げない。 http://www.konami.jp/products/am_ek_trust/